ダイエット(減量)をする時に運動している人は多いと思いますが、その時は空腹で運動していますか?それとも、栄養を摂取してから運動していますか?
このあたりの正解が分からない、という質問がきましたので、今回は、ダイエット(減量)をする時に空腹での運動は太るのか?それとも燃焼脂肪燃焼しやすいのか?というところについて言及していこうと思います。
ダイエット(減量)をする時の運動は空腹だと太る?
まず、この結論は運動の種類によって変わってくるので、1つ1つ別々に解説していきたいと思います。
有酸素運動

ダイエット(減量)をする時に有酸素運動を空腹で行った場合、代謝が下がってしまって太る可能性もありますし、脂肪燃焼がしにくくなる可能性も高くなります。
例えば、朝起きてから何も食べずに有酸素運動をする場合、前日の夕食から体内に栄養が入っていないので、脂肪を燃焼させるための栄養がありません。(脂肪を効率よく燃焼させるための着火剤の役目をする栄養のこと)
空腹で有酸素運動をした場合でも脂肪は燃焼しますが、脂肪燃焼効率を上げるには体内に少しエネルギーがあったほうが良いのです。
また、空腹での有酸素運動は脂肪が燃焼するだけではなく、同時に筋肉を分解してエネルギーに変えやすい状態だということも知っておくことが大切。糖新生でアミノ酸(筋肉)をグルコース(エネルギー)に変える可能性がある。
つまり、空腹で有酸素運動をする行為は、脂肪燃焼を目的とする場合、脂肪は燃焼するけど筋肉を減らしてしまう可能性があるので、あまりおすすめできない、ということ。
もし、ダイエット(減量)をする時に有酸素運動で効率よく脂肪燃焼をさせたい場合は、空腹ではなく、少しだけ体内に栄養があった状態でする方が筋肉の分解も防ぎやすく、脂肪燃焼効率も高くなります。
今回の例で言えば、起床時に有酸素運動をするのであれば、有酸素運動をする30分ぐらい前に
- バナナを一本(半分でもOK)食べてからする
- 野菜ジュースや果物ジュースを飲んでからする
あるいは、有酸素運動をする20分ぐらい前にBCAA(アミノ酸)を5g程度摂取してから有酸素運動をやるのも良いでしょう。(BCAAが用意できるならこちらの方法でもOK)
BCAAは、タンパク質分解抑制(筋肉の分解を防ぐ)の効果があるアミノ酸です。
BCAAについては、下記の記事を参考にしてみてください。
筋トレ

ダイエット(減量)で筋トレをしていく場合、空腹でやるのは NGです。
空腹の状態で筋トレやってしまうと、タンパク質の分解(筋肉の分解)が起きやすくなり、結果的に太りやすい体質になる可能性が高くなります。
ですので 、減量中に筋トレをやっていく場合は、絶対空腹ではしないようにしましょう。
もし、筋トレ前に空腹の場合は、筋トレをする 1〜1時間15分前くらいにプロテインを飲んだり、おにぎりを食べたり、バナナを食べたりしましょう。
あるいは、筋トレ中にBCAA(5〜10g)や粉飴(マルトデキストリン)などの糖質をワークアウトドリンクとして摂取していく、というのもアリです。(マルトデキストリンの摂取量は人それぞれ)
こうする事で、筋トレする時のエネルギー源にもなる糖質も摂取できますし、筋トレを始めた頃にはアミノ酸血中濃度が高くなって、タンパク質の合成を高めてくれます。
そして、結果的になるべく筋肉量を減らさずに体脂肪を減らすことに繋がります。(間接的に脂肪を燃焼しやすくなる)
まとめ
今回は、ダイエット(減量)をする時に空腹での運動は太るのか?それとも燃焼脂肪燃焼しやすいのか?というところについて言及してきました。
有酸素運動と筋トレの場合と2つのパターンを解説させて頂きましたが、基本的にはダイエット(減量)をする時に空腹ではやらないほうが良いでしょう。
どちらをやるにしても、脂肪燃焼効率が下がったり、筋肉の分解に繋がったりしますから、空腹での運動は良い選択とは言えません。
有酸素運動をするにしても、筋トレをするにしても、空腹の時はやる前に少し栄養を摂取してあげましょう。
有酸素運動前だったら糖質(バナナなど)やアミノ酸(BCAA)を摂取したり、筋トレ前だったらプロテインや糖質(おにぎりやバナナなど)を摂取したりして、運動に使うエネルギーを少し補給してあげることをおすすめします。
そうする事で、筋肉の分解も抑えながら効率よく脂肪が燃焼されやすくなると思います。
この記事が参考になれば幸いです。
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